Ipv6折り返し通信に使っているRTX1200の管理者パスワードがわからなくなってしまった。昨年の2016年11月からIPv6折り返し通信のみで運用していて、一度も途切れたことがないのでそのままにしていた。緊急時のログイン用パスワード「w,lXlma」を使ってシリアル接続のみ再設定できるようですが、セキュリティクラスのタイプ設定ONの場合のみ利用できる?設定した覚えはないが、ダメもとでチャレンジしてみることにした。
目次
管理者パスワードがわからないときの対処法
PCとRTX1200の接続
シリアルケーブルでPCとRTX1200を接続。
PCにRC-232C端子がない場合はUSB-シリアルコンバーターを使う。Ratoc製のREX-USB60Fを使ってUSBを仮想COMと認識させる。
RTX1200とはクロスケーブルで接続しないと繋がらないので、RS-232Cリバースケーブルを使います。
RTX1200のシリアル端子が9ピンの♂なので9ピンの♀♀端子を接続
Tera Termを使ってRTX1200にログイン
PCとRTX1200をケーブルで接続。Tera Termを起動、シリアルを選択して[OK]をクリック
真っ黒な画面が表示されるので、リターンキーを押す
passwordと表示されるので「w,lXlma」を入力してリターンキーを押す
#が表示されれば、管理者モードでログイン成功です。
次にログインパスワードと管理者用ログインパスワードを変更します
パスワードの変更
ログインパスワードの変更
# login password
Old_Password: w,lXlma ←デフォルトパスワード
New_Password: ****** ←新しいパスワード
New_Password: ****** ←新しいパスワードをもう1回入力
#
必ずsaveを入力してリターンで保存しておいてください
管理者パスワードの変更
# administrator password
Old_Password: w,lXlma ←デフォルトパスワード
New_Password: ****** ←新しいパスワード
New_Password: ****** ←新しいパスワードをもう1回入力
#
必ずsaveを入力してリターンで保存しておいてください
セキュリティクラスの設定確認
show environmentを実行すると、
セキュリティクラスの設定が確認可能。下の場合文字化けしているが、セキュリティクラスは設定されていました。文字化けはTera Termの文字コードをUTF-8からSJISに変更すれば日本語も文字化けしないで表示されます。
RTX1200にログインしてconfigを確認したところ、セキュリティクラスの記述はない。ということは明示的に使わないとコマンドを入れない限りセキュリティクラスの初期値が有効になっている模様。
下記はYAMAHAのサイトからの引用
security class level forget [telnet [ssh]] no security class [level forget [telnet [ssh]]] [設定値及び初期値]
level
[設定値] :
設定値 説明
1 シリアルでも、TELNET、SSH でも遠隔地のルーターからでもログインできる
2 シリアルと TELNET と SSH からは設定できるが、遠隔地のルーターからはログインできない
3 シリアルからのみログインできる
[初期値] : 1
forget
[設定値] :
設定値 説明
on 設定したパスワードの代わりに “w,lXlma” ( ダブリュー、カンマ、エル、エックス、エル、エム、エー) でもログインでき、設定の変更も可能になる。ただしシリアルのみ
off パスワードを入力しないとログインできない
[初期値] : on
telnet
[設定値] :
設定値 説明
on TELNET クライアントとしてtelnet コマンドが使用できる
off telnet コマンドは使用できない
[初期値] : off
ssh
[設定値] :
設定値 説明
on SSH クライアントとしてssh コマンドが使用できる
off ssh コマンドは使用できない
[初期値] : off