次世代DVDの規格としてHD DVDとBD(blu-ray disk)の二つあったのですが、HD DVD陣営の東芝が撤退することになり、BDに一本化されることになった。8月から北京オリンピックも始まり、夏のボーナス時からBDが普及していくのでしょうか?
そもそもTVを録画して見るのは日本独特の文化だそうです。東芝、NECがHD DVDを撤退し、BDではパナソニックとソニーだけが勝ち組だそうです。当然2社しかなければ、価格も安くなるはずはない。価格が安くなるためには多社が参入してこないと絶対実現しません。今のところBDレコーダーも上級機は20万円近くするし、中級機でやっと12万円前後、普及機だと10万円切っているけどBDを求めるなら最低中級機くらいは欲しいと思っている人も多いでしょう。カタログなどを見ているとやはり編集の便利さでSONYのBDZ-70Tとか画質の良さでパナソニックのDIGA DMR-BW700あたりが選択肢になるでしょうが、もう少し様子をみたほうがよい感じです。
ブルーレイという言葉はずいぶん前から聞いたことがあると思いますが、たぶんほとんどの人はDVDより保存容量が増えたディスク、その程度に思っている人が多いのではないでしょうか?もともとDVD-videoの場合はSD(標準画質)の720×480なのですがHD(ハイビジョン画質)は1920×1080なので6倍の記録容量が必要となります。ハイビジョンを仮にDVDに記録するとなると120分÷6=20分しか記録できないことになります。これだと使いものにならないので容量アップが必要とされ、HD DVDやBD規格が出てきたのです。もちろんDVDにAVC H.264でエンコードすると1時間40分くらい録画できるそうですが、ちょっと中途半端な録画時間となってしまいます。また同じ機種でないと再生できないなど互換性の問題も発生してきます。BDだと1層25G、2層50Gなので2時間のハイビジョンは十分録画できることになります。
ではBDでもDVDと同じ直径8cm、厚さ1.2mmのディスクにどのようにして記録密度を高めたのか不思議ですよね?実はCDは波長750nm、DVDは波長650nmの赤色レーザー、BDは波長405nmの青紫発光ダイオードを使用しています。同じ面積に記録密度を高めるためにはビームスポットを小さくする必要があります。ビームスポットは波長に比例し、波長が短ければビームスポットは小さくなります。これだけでは405/650=0.6倍しか面積は小さくなりません。記録密度は約1.6倍程度に増えるだけです。ビームスポットは開口数NAに反比例するので開口数NAを大きくして、ビームスポットをさらに小さくして、約5倍程度の記録密度を実現しています。新聞で青色発光ダイオードの発明対価の裁判を耳にしたことがあると思いますが、こんな身近なところで青色発光ダイオードが利用されていたんですね。
またDVDではDVD-ROMから発展してきたため、DVD-R、DVD-RAM、DVD-RW、DVD+RWなど規格が多数存在し、複雑になっていました。BDの場合は書き換えBD-REからあ始まり、追記可能なBD-R、再生型のBD-ROMとDVDとは順番が逆に発展してきました。そのため規格がシンプルになっています。将来的には8層200Gまで開発されると言われています。