YAMAHAのサイトをしばらくの間チェックしていなかったが、RT57iのファームウェアがバージョンアップされていました。
前々回のバージョンアップはDNSキャッシュポイズニングによる脆弱性のためのバージョンアップだったのでセキュリティ上必要でした。前回はRT57iの大幅な機能の追加。今回は機能の追加マイナーバージョンアップ。
以前ブログで紹介したことがありますが、方法は3通り
- RT57iにログインしてバージョンアップするのが一番簡単。ただRT57iがdefault gatewayとしてインターネットに接続されていないとできない。
- Rt-Revupperのexeファイル(実行ファイル)をダウンロード
→実行ファイルを起動
→RT57iのプライベートアドレスを指定してバージョンアップする。これも簡単にできる。 - 最後の方法はYAMAHAルーターすべてに適用できる方法で、binファイル(バイナリーファイル)をダウンロードしてDOSプロンプトからcommand入力してバージョンアップする方法。この方法だと実行ファイルによるファームウェア更新ファイルを提供していないRTXシリーズなどでもバージョンアップすることができる。
たまにしかバージョンアップしないのでその方法を以下に書いておきます。
RT57iにログオンしてバージョンアップ
RT57iにログオン
>[詳細設定と情報]をクリックする。
[リビジョンアップの実行]をクリックする。
exeファイルによるバージョンアップ
YAMAHAルーターの最新ファームウェアサイトでexeファイル(実行ファイル)をダウンロード
ソフトウェアライセンスの確認画面で同意する、同意しないを選択する。今回はRT-Revupperのexeファイル(実行ファイル)をダウンロードする。WINDOWS用とMacintosh用がある。
ダウンロードしてexeファイルを起動する。ルーターのアドレスを指定して開始をクリックする。
ルーターを検索して見つかるとパスワードを入力して実行をクリックする。
1~2分で新しいファームウェアが転送され完了する。
binファイルによるバージョンアップ
exeファイルではなくbinファイルをダウンロードする。
binファイルをルーターに転送するためにDOSプロンプトを利用。tftpコマンドを使用するが、あらかじめDOSプロンプトでtftpコマンドを使用するためのPC許可を設定する必要があります。Tera Term proなどを使って設定する。すべてのPCからのコマンドを許可するためには tftp host anyを入力する。コマンドを実行すPCを限定する場合はanyの代わりにPCのアドレスを指定する。
まずTera Term proを起動してRT57iのアドレスを指定する。
その後Passwordを入力して一般モードでログイン。
次に管理者モードに入るためにadministratorを入力してreturnキーを押す。管理者のPasswordを入力すると設定を変更できる。
tftp host anyコマンドを入力してreturnキーを押す。
saveコマンドで保存する。
quitコマンドでTera Term proを終了する。
DOSプロンプト画面で
tftp -i (RT57iのアドレス) put (binファイル) exec
と入力する。今回は192.168.100.1がアドレス、rt80091.binがbinファイルとなっています。
しばらくすると転送完了の画面が出てきます。
この方法だとRTXシリーズでもバージョンアップできますが、exeファイルによるバージョンアップをサポートしてくれたほうが簡単です。