iPadが先月5月28日に発売されました。最初は画面の大きいiPhoneという認識でしたが、電子書籍が出てくれば使えるかもしれないと思って、早速App Storeで予約。
日本では著作権の問題があるので、出版業界もすぐに電子書籍に移行できない。また電子書籍になると単価を下げざるをえないので収益は落ちる。音楽だったら1曲あたりが安いので、今までレンタルしていた人とかが楽曲購入する流れになるから良かったのですが、書籍の場合はそうはいかない。1冊読むのも時間がかかるし、電子書籍になったからといって読むスピードが上がるわけでもないから、購入数も増えない。おそらく徐々にしか日本では電子化はされないけど、いずれほとんどの書籍が電子化されるのは避けられないでしょうね。
電子書籍が増えないならどうするか?自分で電子化すればよい。ネットでは「自炊」といってかなり流行っています。You Tubeなどで検索すれば詳しい方法が紹介されています。そこで家にある書籍をすべて電子化することにしました。自分の部屋には壁に天井まである本棚を備え付けてますが、捨てられない本でいっぱい。何年も読まないでそのままだから捨てればいいのですが、なかなか捨てられません。
用意するもの
裁断機
amazonとかで1万数千円で売っている大型裁断機。日本製(プラスのPK-513L)のものもあるが3万円くらいするので中国製のものにした。雑誌を一気にカットでき、400ページくらいまでなら楽勝。はじめて使うときにサビないように油がたっぷり塗られているので何回か試し切りをした方がよい。切れ味も全く問題ないが、垂直に切れない。台形のような感じの切り口になってしまう。プラスの裁断機は垂直に切れるようになっているらしいので、気になる人はプラス製の裁断機の方が高くてもいいかもしれない。
スキャナー
富士通のScanSnap S1500を使用。両面スキャンできないと使い物にならない。amazonで4万円前後。このスキャナーのいいところは重なりを検知すると必ずとまってくれるので、スキャンしないでそのまま捨ててしまう心配がない。
方法
1.雑誌を裁断機でばらす。
一度レバーを下ろすだけで、雑誌があっという間にバラバラになる。最初はこんなに切れていいのかと思うくらい気持ちよく切れる。小さい子供がいる家庭では触らせないように注意が必要かも。
国産裁断機プラスのPK-513Lには、裁断位置をLED表示で確認できる便利な機能がついています。中国製の裁断機はそんな機能はついてない。安いから割り切るしかない。
ぎりぎりで切ると背表紙のノリがついたままになり自分で1枚づつバラバラにしないといけない。切りすぎると一部文字がかけてしまうこともありますが、書籍の中は十分余白がとられているので多少切り気味にしても問題ない。タイトル表紙は時々字がかけてしまったが、読めるなら気にしないこと。背表紙の切れ方を見ると少し斜めに切れてしまうことがほとんど。プラスの裁断機を使っていないからわからないが、本当に垂直に切れるのでしょうかね?
2.スキャンの方法
何枚かスキャンして少なくなってきたら次の用紙を足していく。うまくスキャンできれば1冊の本は5分前後でスキャンできるが、時々重なりを検知して止まってしまったり、薄手のツルツルの紙だとグチャグチャに絡まってしまう場合もあった。厚手の抵抗のありそうな紙はスムーズにスキャンができる。小さい紙もつまりとかが少ない。問題なのは週刊誌のようなツルツルの薄い紙。何回詰まっても根気よく続けるしかない。枚数を少なめにしてスキャンするしか方法はない。
3.ファイルの保存
スキャンしたファイルはPCのHDDに保存して、必ずバックアップもとりましょう。外付けのHDDでもSDカードでも、DVD-Rに焼いてもいい。DropBoxに保存して、ローカル側とクラウド側に保存しておけば安心です。
1週間くらいかかりましたが、ほぼ電子化が完了。気持ちよくスキャンできるので「スキャン猿」になってしまいます。あとはiPadが来るのを待つだけです。