2009年3月より、東海道新幹線(東京~新大阪・N700系)の車内にてソフトバンクテレコムの「BBモバイルポイント」が利用可能になっています。
今回はiPadとiPhoneとイーモバイルのポケットWiFiを新幹線に持ち込んだ。BBモバイルポイントは、ソフトバンクテレコムが提供するプロバイダ対応の公衆無線LANサービスで、JR駅構内をはじめ空港やカフェ、ファーストフード店(例えばマクドナルド)などで無線LANによる高速インターネットが利用可能。iPhoneはBBモバイルポイントを使えるようにしてあったが、iPadはまだ使っていなかった。
気がついていない人もいるかもしれないが、iPad Wi-Fiモデルを購入すると最大24ヵ月間 ソフトバンクWi-Fiスポットを無料で利用できる。箱の中に専用用紙が入っているので間違って捨てないように。IDやパスワード、WEP用、FON用アクセス番号が書かれている。
まず携帯電話またはPHSでログインID/パスワードを登録してアクティベート必要があります。MMS(携帯メールアドレス)を使える携帯しか登録できない。PCから登録できないのはどうしてなのかよくわからない。MMSが利用できないスマートフォンは利用できない場合もありそうです。
新幹線の中に入るとWiFiにモバイルポイントが表示されるのでクリックして接続開始。IDとパスワードを入力する。これで新幹線の中だ無線LANが使えるようになります。3Gよりは明らかに速いので快適。
駅に近づき止まる寸前から発車するまで接続できなくなる。しばらくするとまたIDとパスワードの入力を求められ入力すると接続できるようになる。駅の中のモバイルポイントと混線するためなのか?よくわからない。
新幹線の無線LANしくみ
線路脇の通信線管路に敷設されている漏洩同軸ケーブル(LCX)と新幹線が無線通信し、その回線を車内で共有するしくみとなっている。N700系では、1編成(16両)の各車両に2カ所ずつ、合計32カ所のアクセスポイントが設置される。
- 乗客のPC端末は各車両の無線LANアクセスポイントに接続。
- 各車両のアクセスポイントは車内の移動局に接続。
- 車内の移動局は地上の漏洩同軸ケーブル(LCX)と、デジタル無線で接続。
- LCXからインターネットに接続。
通信速度は下り(LCXケーブルから移動局)が最大2Mbps、上り(移動局からLCXケーブル)が最大1Mbpsなので1車両で10人使えば約200Kbps程度の速度となる。
LCX部分の通信速度の制限から全体的な速度はあまり速く出来ないようだ。
プロバイダとの事前契約が必要
N700系の無線LANサービスを提供するのは以下の事業者
- ホットスポット(NTTコミュニケーションズ)
- mopera U Mzone(NTTドコモ)
- BBモバイルポイント(ソフトバンクテレコム)
- UQ Wi-Fi(UQコミュニケーションズ)
特徴
- 3G通信とは違いトンネルの中で通信が切れない。
- 1車両で2Mbpsをシェアするので何百kbps程度しか速度は出ない。動画とかは不向きかも。
新幹線で快適に無線LANを使うために
- 予約はできるだけ窓際を指定。電源が窓際の足もとにのみ用意されているからだ。窓際座席は番号で言えば、AまたはE席。
- 電源タップを持参する。コンセントの電源容量は100V・2AなのでノートPC二つくらいなら使えそう。
- 事前にプロバイダと契約する。iPad Wi-Fiモデルなら2年間ソフトバンクWi-Fiスポットを無料で利用できる。それ以外ならワイヤレスゲートがお得。月額380円で利用できiPhone・iPod touchにも対応している。