ファイルメーカーVer6までのファイル「.fp5」は一つのファイルに複数のテーブルを持つことができません。そのためリレーションを設定する場合は、新たにファイルを作成してからリレーションを設定します。当院で勤務表をファイルメーカー「.fp5」で作成していたのですが、メインの「勤務表」以外に「勤務地別日付表」および「職員別日付表」の3つのファイルを作成してリレーション設定をしていました。
ファイルメーカーVer7からは一つのファイルの中に複数のテーブルを持つことができるようになりました。内部テーブルにしてしまったほうがファイルの数は少なくなるメリットがあります。
外部ファイルを内部テーブルに変換するにはFilemakerPro Advancedを使えば変換をするのが楽になります。
「勤務表」ファイルにに「職員別勤務表」を内部テーブルとして取り込んでみましょう。
インポート方法
次のように二段階でインポートします
- まずフィールド名だけのデータなしファイル(空ファイル)のインポート
- 次にインポートされた空ファイルにデータをインポート
フィールド名だけの空ファイルをインポート
勤務表を開き、
ファイル>管理>[データベース]をクリック
「勤務表」のデータベースの管理からテーブルタグを開き[インポート]をクリック。FilemakerPro Advancedでないとインポート表示が出ません。
- ローカルファイルを開くときは、職員別日付表を選択して[開く]をクリック
- ファイルメーカーサーバーのファイルを開くときは、[共有ファイル]をクリック
ファイルメーカーサーバーのファイルを開くときは、アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリック
職員別日付表を選択して[開く]をクリック
職員別日付表に☑を入れて、[OK]をクリック
インポートが完了したら、念のために[ログファイルを開く]をクリックして確認しておきましょう。
ログが表示されます
「勤務表」のデータベースの管理を見ると、すでにインポートされた「勤務地別日付表」と今回インポートした「職員別日付表2」のテーブルが作成されたのが確認できます。ともにフィールド名のみインポートされ、0レコードになっているのでまだデータはインポートされていません。今回はすでに職員別日付表がどこかに存在するため自動的に職員別日付表2と連番されたようです。[OK]をクリックして終了。
レコードのインポート
次はインポートされた空ファイルにレコードの取り込みを行います。
ファイル>レコードのインポート>[ファイル]を選択
前と同様に[共有ファイル]をクリック
アカウント名とパスワードを入力して[OK]をクリック
職員別日付表を選択して[開く]をクリック
インポート先を先ほど新規インポートした「新規テーブル(職員別日付表)」を選択
配置順を照合名順に設定して、[インポート]をクリック
フィールドデータのインポート順の確認して、[インポート]をクリック
インポートオプションを確認して[インポート]をクリック
インポートされるので、しばらく待ちましょう。
インポート終了すると、概要が表示されます。
メインの「勤務表」ファイルの中に内部テーブルとして職員別日付表テーブルと勤務地別日付表テーブルが取り込まれました。フィールドの数とレコードの数を確認してください。
以上で外部ファイルを内部テーブルとして取り込みが完了しましたが、リレーションの再設定が必要になります。これは手動で行う必要があります。