最近の音楽の楽しみ方はPCのHDDに音楽を保存して、必要な時に外に持ち出すスタイルが主流になっています。iPodの場合はPCのiTunesに音楽を保存してiPodに転送して外で楽しみます。
インターネットVPNからレイヤー2によるイーサーネットVPNに変更した理由のひとつとして「DLNAサーバーによる音楽配信」をしたかったからです。DLNAはホームネットワークのように同一ネットワークアドレスなら使用できるのですが、インターネットVPNの場合はネットワークアドレスが違うのでDLNAでブロードキャスト(同報通信)が行えません。一方レイヤー2によるVPNの場合は同一ネットワークなのでブロードキャストにより、離れた場所からのDLNAによる音楽配信が実現します。
SONYの「net juke」はDLNAサーバとDLNAクライアント機能が装備されています。LAN端子がついていてインターネット接続でき、iPodを使っている人には関係ないけどウオークマンに直接転送するための専用ポートもついています。
今回はDLNAサーバーとしてNET DUKEを使用する方法を紹介します。
目次
net jukeをDLNAサーバーにするための準備
net jukeのIPアドレスを決める。
設定ボタンを押す>ネットワーク設定を選択してアドレスを入力する。
仮にネットワークアドレスが192.168.1.0/24ならば空いているアドレスなら何でもいいので仮に192.168.1.100とする。 サブネットマスクは255.255.255.0に指定。default gatewayをインターネットにつなげているルーターのアドレスに設定する。DNSサーバーはISPのDNSを直接指定するか、ルーターのアドレスを指定する。もちろんネットワーク上にDHCPサーバーがあれば自動設定にしてしまってもよいでしょう。
net jukeをDLNAサーバーに設定する。
●設定ボタンを押す>サーバー設定を選択>サーバー機能を開始
これだけでDLNAサーバーが開始されます。
net jukeの録音フォーマット
net jukeをサーバーとして稼働させた場合、ソニー独自の規格であるATRACで録音すると、ホームネットサーバー機能をONにしないとクライアントで音楽が聴けません。また同時ストリーミングを複数可能(最大6)にするにはATRACplus3かMP3で録音する必要があります。
デフォルトの状態ではATRACで録音されるように設定されていますので変更が必要です。またそれぞれ録音元の設定でどのフォーマットにするかを設定し直す必要があります。たとえばCDから録音するときはホームボタンからCDを選択する>CDディスクを入れる>オプションボタンを押す>録音から録音形式を選択する>今回は同時ストリーミングが可能なMP3を256KBで録音するようにセット。ソニー独自形式ATRACPLUS3でもできるようです。
外部入力から録音するときも録音形式をセットする必要があります。今回は外部入力として有線放送をそのまま録音することにしました。有線のチューナーには録音出力端子がついているのでそれとnet jukeのaudio in端子を接続しました。
DLNAクライアントは?
DigiOnから「DIXIM」というクライアントソフトが出ています。お試しダウンロード15日間使用可能。ウイルスソフトによってはそのままの状態ではDLNAサーバーを認識できない場合があるようです。キャノンのセキュリティソフトESETではパーソナルファイアーウオールにより遮断されてしまいます。手動で遮断解除するようにセットする必要があります。マカフィーはそのままの状態で接続可能でした。
録音ソースはどうするか?
CDから録音するのが一番簡単。何倍速かで録音できるので時間も短縮できます。あとは気に入った曲をネットで200円で購入するのがいいかもしれません。他には有線から録音したりFM放送からエアチェックするなどいろいろあります。