RT57iの電話機能でおもしろいのは「アナログカスケード接続」です。RT57i親機とRT57i子機を用意して、親機にかかってきた電話が子機にもつながるというTAではユニークな機能です。普通は同じ事務所の中で部署が分かれているときなどに使用することを想定しているのかもしれません。
通常はビジネスフォンを使って主装置がハブとなり、電話機を接続すればよいのでしょうが、ビジネスフォンは少し高いと思っている人は試してみる価値はあるかもしれません。
目次
同一LAN内での親子カスケード設定方法
親機のRT57iと子機のRT57iを決める(もちろんRT58iやRTV700でも可能)
アナログ親機設定
TOPページから
電話の設定
>カスケード接続(機器間アナログ通話)の設定
>切替でアナログ親機を選択
アナログ子機設定
TOPページから
電話の設定
>カスケード接続(機器間アナログ通話)の設定
>切替でアナログ子機を選択
以上でカスケード接続が可能になります。
通信可能なアナログ親機 IPアドレスが出てくればOKです。
発信時のプレフィックス、インターネット電話帳、ネットボランチDNS (電話アドレスサービス) 、IP電話サーバの設定はアナログ親機の設定が使用されるため、アナログ子機から設定できなくなります。
それぞれの部署から外線発信、着信が可能になり、内線転送などもできます。同じ事務所内ならネットワークのセグメントが同じになっていることが多いので親機からブロードキャストがとび、子機がキャッチするので簡単に親機が見つかります。
VPN越しの親子カスケード設定
VPN越しの親子カスケードも可能です。インターネットVPNの場合、それぞれの拠点のネットワークアドレスが違うのでブロードキャストがブロックされてしまうので設定が必要です。
本社がアナログ親機、支社がアナログ子機に設定すると、支社は外線TELを契約する必要がありません。NTTと電話契約をしないサテライトオフィスが実現します。支社から外線をかけるときはVPNを通して本社から電話をしていることになります。もちろん外線着信は本社にかけてきても支社の電話も同時に鳴ります。
カスケード接続の設定(親機側)
analog extension mode master →アナログ親機を指定
analog extension machine-id 1 (カスケード親機のMACアドレス)
analog extension machine-id 2 (カスケード子機のMACアドレス)
analog extension slave permit registered-only →設定されたMACアドレス子機のみ許可する
カスケード接続の設定(子機側)
analog extension mode slave →アナログ子機を指定
analog extension master (アナログ親機のプライベートアドレス たとえば192.168.100.1)
以上の内容をコマンド入力するかTeraTerm proなどのtelnet接続で設定してください。